
あのスティーヴン・キングが絶賛しているらしい本作。1度見たら忘れられない、マルちゃんことデヴィッド・ダストマルチャン主演の『悪魔がやらかし』た放送事故オカルトホラー。不気味で独特な顔立ちのマルちゃんと70年代が見事にマッチし、映像や作り込みも良かった…のですが。サクッと楽しめるエンタメ系なのかと思いきや、ボーッと見ているとラストで(・ω・)?となります。肝心の放送事故はラスト15分ほどなので、序盤からもう少し攻めて欲しかった気も…。
作品データ
【製作年度】2023年
【製作国】オーストラリア
/アラブ首長国連邦
【上映時間】93分
【監督】キャメロン・ケアンズ、
コリン・ケアンズ
【キャスト】デヴィッド・ダストマルチャン、ローラ・ゴードン ほか
【鑑賞方法】U-NEXT、Amazonプライムなど(鑑賞時にご確認ください)
あらすじ
1977年、ハロウィンの夜。放送局UBCの深夜のトークバラエティ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャックは、生放送のオカルトライブショーで人気低迷を打開しようとしていた。視聴率獲得のためには手段を選ばないジャックは、テレビ史上初となる“悪魔の生出演”を実現させようともくろむが、番組がクライマックスを迎えたとき思わぬ惨劇が起こる。(映画.comより)
年齢制限は?
PG12なので、12歳以下の方は保護者同伴が望ましいとされます。…が、終盤はまぁまぁなシーンがあるのでちょっと注意が必要かもしれません(※ミミズも注意です)
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※配信情報は記事作成時のものです。
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レビュー ( 2025・02・07 )
1、意外と?考察系

Filmarksでも3.8と、ホラーではかなりの高評価なので期待していたのですが…うーん、正直もう少し面白いと思いましたね…笑。『悪魔と夜ふかし』というキャッチーなタイトルはとても良いですが。
視聴率が低迷していた深夜番組『ナイト・オウルズ』の起死回生を図りオカルト企画をやったら、とんでもない放送事故をやらかしちゃったよ。で、そんな衝撃の生放送のマスターテープが発見されたので、舞台裏も併せて見せていくよ、というファウンド・フッテージもの。
フェイクドキュメンタリーの一種。第三者によって発見された (found) 未編集の映像 (footage) なので、ファウンド・フッテージと呼ばれる。ホラー作品が多い。(wikipediaより)
似たような設定の話に『スケア・キャンペーン』や『バトル・インフェルノ』がありますが、本作の監督『スケア・キャンペーン』と同じ人だったんですね!?(兄弟監督だそう)よほどこのテのネタが好きな模様。
個人的には『バトル・インフェルノ』>『悪魔と夜ふかし』>『スケア・キャンペーン』。
70年台のレトロな雰囲気はとても良く、作り込みも良かったです。ただ、もっとサクッと楽しめるエンタメなのかと思いきや、肝心のコトが起きるのがラスト15分ほどなので、イマイチテンポが悪く…。
物語は『ナイト・オウルズ』の番組の成り立ちや司会者であるジャックの紹介から始まるのですが、これがまぁまぁ長いw そして序盤から、映像やセリフをわりと意識して見ていないといけません…。
特にラストの伏線回収パートがアート的な映像になっているため、ボーッと見ているとオチがよく分からず終了しますw 1度目の私がまさにそうで、2度目に見返してようやくこういうことなのか?と(・ω・)配信で鑑賞しましたが、おそらく劇場鑑賞だったら撃沈してました。
2、番組のゲストたち

1番目のゲスト【クリストゥ】
死者の声が聞こえるという人物。
スタジオにいる観客に縁のある人物の霊を降霊させるのだが、イニシャルやエピソードもかなりのこじつけ。
しかし、ジャックの奥さんのあだ名(夫婦2人しか知らない)を当てたのは、たまたまだったのか…。
ヘイグとの口論が始まると、なんとクリストゥは突然、大量のコールタール(違)を吐き亡くなってしまう。
2番目のゲスト【ヘイグ】
いわゆる『ワタシこういうの信じてないんで』おじさん(雑)。日本で言うところの大槻教授。
超常現象がイカサマであることを証明するため、スタジオの観客を含む全員に催眠術をかけ、幻覚を見せる。そしてこのショーが、首や腹を破ってミミズが大量に出てきて(※幻覚です)映像的にはかなりのインパクト。
正直、メインの惨劇を食っている感もあり、私的にはここがハイライト。
本作PG12ですが、ミミズのシーンといい、博士の首掻っ切られシーンといい、結構ギリ(・ω・)?
3番目のゲスト
【ジューン博士&13歳の少女リリー】
サタニストたちの教団から奇跡的に助け出された13歳の少女リリーと、彼女を引き取ったジューン博士。
悪魔を呼び出すことが出来るリリー。『エクソシスト』のリーガン的な立ち位置で、独特の雰囲気。カメラ目線でめっちゃガンつけるのが良いw
憑依シーンはなかなか見もので、憑依されたとたんにサラサラヘアもベッタリになっており『入った』と瞬時に分かる。顔にも突然ヒビが入り、椅子が宙に浮く。
3、やらかしにも程がある放送事故

これまたヘイグが、イカサマだなんだと要らんことを言うので、悪魔が本物だということを証明しようとして前代未聞の放送事故が起きる。
途中から完全に自制が効かなくなったリリーは、全身を電磁波のような光に包まれ、なんと頭が縦にパッカーンと割れる(・ω・)
そして、目には見えない間接的な力により、スタッフ、ジューン博士、ヘイグが次々と犠牲になっていく!またその方法は、首が360度捻られたり、首を切り裂かれたり、人体発火と、スタジオはカオス&カオス&カオス。
70年代のレトロな雰囲気から一転、なんだかウルトラマンのようなSF超展開には別の意味でビックリ。意表は突かれましたが、怖いというのとは違うw このチープな演出はあえて…?
ジャックはなんとかこの場から逃げ切るが、ここからは彼の深層心理を思わせる、現実と幻想の狭間のようなシーンへと突入。これが、物語の伏線回収パートとなります。
惨劇の直後に『しばらくお待ちください』というテロップとともに流れる、リラックスムードなBGMはシュール。
4、伏線回収パート

番組スポンサーに『最大の犠牲はまだこれから払われる』と言われ、儀式のシーンへ。そして、病床の妻は『…すべて上手くいくって言われたでしょ。でも代償が必要』と…。
リリーの中の悪魔がジャックに言った『久しぶりだな。以前高い木に囲まれた場所で会った…』というのは、ジャックが入っていた紳士クラブのサマーキャンプのことなんでしょうね。
ジャックの奥さんの『…ジャック、どうしてあんなことしたの?』というセリフは、最初ジューン博士とジャックの不倫を指しているのかと思ったのですが、おそらくキャンプで行った儀式のこと。
番組の起死回生を図るには犠牲が必要で、ジャックは奥さんの死を代償にした。タバコを吸わない奥さんが肺がんになったのはこれが原因?(奥さんが、ガンで亡くなる2週間前とは思えないほど血色良好でふくよかなのは気になりましたが)
番組放送中の観覧席に、骸骨の全身タイツを着た人物が意味ありげに映ったりするのですが、キャンプに同じ格好をした人がいたのでしょうか…?
疑問はまだ残りますが、決して面白くないということはないので、ホラー好きの方なら普通に楽しめるかな?という作品だとは思います。
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