ご都合主義でも良い、こういうゴジラが見たかった!
元々は劇場に行く予定はなかったのですが、公開直前にたまたまテレビで見たメイキングがかなり面白そうで劇場に行こうかなと…。そしていざ公開されてみるとやはりとても評判が良く、私も劇場鑑賞したのですが、いやぁ号泣しました…(;ω;)泣けるという話を事前に聞いていたので、ハンカチを膝の上に用意して見て良かったです。
作品データ
【製作年度】2023年
【製作国】日本
【上映時間】125分
【監督】山崎貴
【キャスト】神木隆之介、浜辺美波、青木崇高 ほか
【鑑賞方法】Amazonプライムビデオ
(鑑賞時にご確認ください)
2024年1月12日にはモノクロバージョンも公開され、2024年10月31日現在、Amazonプライムで見ることができます(鑑賞時にご確認ください)。戦時中が舞台ということもあって、物語のリアリティがより一層増した印象です!
解説・あらすじ
日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。(映画.comより)
年齢制限は?
年齢制限はないので、どなたもご覧になれます。
レビュー ( 2023・11・17 )
1、ご都合主義でも良い、こういうゴジラが見たかった!
まず、物語の舞台を現代でなく戦時中にしたことがとても良かったと思います。現代にすると変に安っぽくなってしまいそうですが、戦時中にすることにより妙な説得力が増し、これを回避。ただでさえ戦争に負けて絶望している日本にさらなる脅威が襲いかかるって…ゾクゾクします←
ストーリーはもはや、良くも悪くも王道のド直球。でもいいんです、大衆向けの娯楽映画なんですし(・ω・)確かにベタなところもあるし、ご都合主義でリアリティのないところも多々あります…でもこれでいいんです、大衆向けの(以下略)。
少し頭を使う?『シン・ゴジラ』も面白かったですが、私はこういうゴジラが見たかった!元々パニック映画が大好物な私からしたら、ゴジラに襲われ大衆が逃げ惑う描写こそ、まさに待ち望んでいた展開!
本作のゴジラは、ただ人々を襲う脅威という形でしか描かれておらず、ゴジラの生態や人間を襲う目的なども分からない。そういう専門的なことはさておき、本作で最も重要視されたのが人間ドラマ。
2、良かったね〜、その①
特攻の任務から逃げてしまい、肩身が狭い思いをしながら生きている敷島を主人公に据えた、彼の成長物語ともなっています。結論から言えば、ラストはゴジラ vs 敷島の一騎打ち。
泣けるということは、敷島が特攻して◯◯んだろうなぁなんて思っていたものの…まさかの脱出するんかいw!戦闘機にそんな機能を搭載することが出来るんですね。そんなことも知らなかったので、これはホントに予想しておらず驚きました(・ω・)
でも様々なレビューを見てみると、敷島が橘から説明を受けている時点でオチが読めた方も結構いるようで…!?こういう機能があることを知っていたのか、それともこういう機能を付けたのだろうと予想したということ…?どちらにしてもスゴいです。私は鈍感で良かった…笑
本作で1番カッコよかったのはなんといっても橘ですよね。青木崇高は元々好きな俳優さんですが、やっぱり脇役で良い役演りますよね〜!粗野で乱暴なんだけれど、芯のところでは人間味があるって、まさに彼のためのキャラクター。
話題作への出演が続く、青木崇高
私が初めて青木崇高を認識したのが『るろうに剣心』だったと思うのですが、近年話題作への出演が続いていますよね。『ミッシング』は、彼にしてはちょっと珍しい役どころでしたがとても良かったです。また、これぞ彼らしい役といえば韓国映画の人気シリーズ『犯罪都市』にも出演を果たしました!
優香と結婚したときも『いい人選んだなぁ優香』って思いました(偉そう)。
3、良かったね〜、その②
しかもまさかのまさか、途中退場した典子まで生きていたという大オチww ここへ来て、欠けてしまったピースがすべてハマるとは思いませんでした。でもこれも読めたという方が結構いるみたいで…(・ω・)ここはほんっ〜と〜に!疑ってませんでした笑 しかもあんなにキレイな姿でww
確かにこれはあまりにご都合といえばご都合ですが笑、でももうここまで来れば、みんな生きていて良かったね〜!でいいんです(;ω;)人を犠牲にして泣かせる作品が多い昨今、その逆をいくという意味では王道ではないですよね(断言)。
敷島のキャラは冒頭は確かにイラッとしましたが笑 ヘタレーなキャラもハマる神木さんということで合ってました(・ω・)(褒めてます)。冒頭、いきなりゴジラの出現を見せたのも良かったですね。こちらも、え、え…て感じで状況が飲み込めず、敷島と同様にパニックできました。
4、世界に認められた、日本のCG技術
とにかく驚いたのが、ハリウッドとなんら引けを取らないゴジラのCG!!海で泳ぎながら近づいてくるリアルな表情はかなり可愛かったです(・ω・)←手が一定の位置で固まったまま歩く姿もツボ♡でもやっぱり、あのテーマに乗せて暴れまくるゴジラには上がりましたね〜!コレコレ!という。
そしてこのレビューを書いた数ヶ月後のアカデミー賞で、本作が日本映画として初めての視覚効果賞を受賞!!もう泣きました…日本映画が視覚効果賞を受賞する日が来るなんて…(;ω;)やはり世界で認められるほどのCGだったわけですね、日本のゴジラは。
この年は『君たちはどう生きるか』も長編アニメ映画賞を受賞し、『PERFECT DAYS』も国際長編映画賞にノミネートと、これを機に邦画も世界にもっと進出していって欲しいですね!
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