
本作を鑑賞した2013年当時はTSUTAYAで取り扱いがなく、ゲオの宅配レンタルでようやく鑑賞することができました。ちなみに2025・3・12現在も、ゲオ宅配にはあります。そしてやはり配信にはなさそうです。ちなみに、中古DVD価格がとんでもないことになってます…。
作品データ
【製作年度】2008年
【製作国】イギリス
【上映時間】88分
【監督】ジェームズ・ワトキンス
【キャスト】マイケル・ファスベンダー
ケリー・ライリー ほか
あらすじ
美しい湖“エデン・レイク”を訪れたジェニーとスティーブ。だが、そこへ大音量で音楽を鳴らながら少年たちがやってきた。つばを吐き悪態をつく少年にスティーブが注意したことから、少年たちは徐々にその凶暴性を露わにする。(allcinemaより)
年齢制限は?
調べても、日本でR指定がかかっているような情報が出てこないのですが…まさかこれだけの内容で何もついてないってことある(笑)!?個人的には、R18指定を要請。
どこで見れる?
見放題 | 課金 | |
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Amazon プライム | ー | ー |
U-NEXT | ー | ー |
Netflix | ー | ー |
hulu | ー | ー |
Disney+ | ー | ー |
ゲオ宅配 レンタル | ー | ● |
配信・レンタル状況は記事作成時のものです。
鑑賞時にご確認ください。
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レビュー ( 2013・03・11の記事に加筆 )
1、正直これを超える胸くそは少ない…
当時、不条理モノでよく挙がっていた『ファニーゲーム』や、少年犯罪を描いた『隣の家の少女』なんかも衝撃を受けましたが、私は本作のほうがはるかにキツかったです…。
…見て納得…こんなにもエグい作品だったとは(没)。不快感と嫌悪感と怒りで、久々に鑑賞後に具合が悪くなりました。
鑑賞などという生ぬるいものではなく、私が被害を受けました。
ちなみに『バイオレンス・レイク』以降も、胸くそハンターである私は様々なこのテの作品を見てはいたのですが、これを超えるものはなかなかないなぁと思っていた……ら!今年、約10年ぶりにコレに結構匹敵するかな!?という作品が登場(後述します)。
⬇︎ウツ・胸くそ映画特集(スリラー編・ドラマ編)
2、些細なことから惨劇へのジャンプ

湖で楽しい週末を迎えるハズだった、スティーブとジェニー。
そこへ、大音量で音楽をかけツバを吐いたりとマナーの悪い少年たちがやって来る。きっかけはそんな彼らにスティーブが注意をするという、本当に些細なことだった。
そしてそこから、想像を絶す恐怖が始まる。
最初は正直『…こんな子供たちが相手?緊迫感なんて出るの?』なんて思っていたのですが、後半から一気にカラーが変わる緊張感と怒涛の展開にはビックリ。
ありがちな殺人鬼モノでもちょっと出せないです、この空気感…。
なんといっても恐ろしいのは、殺人鬼や化け物などではない見た目も普通の少年たち。まだあどけないはずの少年たちが集団になると見せる残忍さは、もはや底を知らない…。しかも1人は女の子という。
作りものなどではない劣悪な少年犯罪を、その場で自分も傍観することができる『殺人VR』です。
3、想像のラインを超える凄惨な描写

スティーブ…限界です(涙)
そして、いくらなんでもそこまではしないだろうというラインをあっさりと超えてきます。
彼らはいわゆる殺人鬼というワケではないので、いたぶる、タメるということもなく見事にド直球なんですよね。
描写も想像以上にエグく、本来なら画面が切り替わりそうなところで…切り替わらないw
スティーブが少年たちに代わる代わるナイフで斬りつけられ、また刺されるシーンはもうたまりませんでした(ほんとうに、むり)。
湧き出る血も、ドス黒くリアル…ヤメテ。しかも恐ろしさで声を上げることができず、その現場を陰ながら見守るしかできないジェニー…(没)。
もうここまで来ると『…なんで??一体なんでここまでされなきゃいけないの…!?』という不条理さに本当に!腹が立ちました。
4、映画史でも稀な悲劇の2段オチ
そして、ようやく!助けを求め乗った車は…少年たちの1人の兄だったという(オネガイヤメテ)。
そして今度こそ!ようやく!!…車を奪い助けを求めた家は、少年たちの家族の家だったという(ヤメロッツッテンダロ)
となると…結局ジェニーは、少年の父親に『隠ぺい』されて終わるという、究極のバッドエンド…。未だかつて見たことのない、最低最悪の2段オチ。
森の中で、血まみれ生ゴミまみれ(というよりもはや肥溜め)で逃げまどうも、何ひとつ報われず、何ひとつスッキリせず、何ひとつ正義が勝利しない!という、究極の不条理…。

しかしながら、ホラーではこれが正解………大正解なんですよ!!!涙
実は冒頭、湖へ向かう車の中のラジオから流れていたのは、犯罪を犯す子供たちの親にも刑罰を与えるべきか否か、という議論。これがラストの結末の伏線にもなっていたのですね。
ジェニーは少年の1人を殺してしまうのですが、もちろんそれは命の危険が迫っていたわけで、先に手を(というかナイフ)出してきたのは少年たち。
しかしそんなジェニーの話に全く聞く耳を持たず『あんな子供になんてことをするの…!?』と号泣する母親には、怒りを通り越し、怖ろしくさえ思いました。
…いやぁ、素直に面白かったとはどうしても認めたくないし、すごく癪に触るのですが、やっぱり『ホラーとしては』傑作…なんでしょう…ね。
現に私だって、自ら好き好んでこういう作品を見ているので。でも、なんというか…ここまでは欲していなかったというか(・ω・)やっぱり胸くそも、ちょうど良い塩梅というものがあるのかなと思いました…。
ジャケットとタイトルからありがちなB級ホラーかと思われるかもしれませんが、描写も内容も要注意です。ホラー好きでまだ見ていない方はオススメします。
『バイオレンス・レイク』と張る『胸騒ぎ』

今年公開された北欧スリラー『胸騒ぎ』。こちらも久しぶりに!鑑賞後にかなり具合が悪くなり、思い出したくないです…(;ω;)
『バイオレンス・レイク』にも『胸騒ぎ』にも共通しているのは、自分がいつこういった出来事に巻き込まれてもおかしくない、極めて身近で現実的な恐怖が描かれている点。
『胸騒ぎ』と、ハリウッドのリメイク作である『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』は、現在U-NEXTで配信されています!(鑑賞時にご確認を)しかもリメイクの監督はなんと『バイオレンス・レイク』の人ですw
♦︎ 『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』公式サイト
5、出演者たちのその後

しかし売れる前って、ホラー作品への出演も多かったりしますが、にしてもこれほどまでの(文字通り)汚れ役を演じた俳優さんたちって、なかなかいないんじゃないでしょうか…。
マイケル・ファスベンダー(スティーブ)
今ではやられるイメージのない彼ですが(笑)本作の後に『イングロリアス・バスターズ』に出演し『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で有名に。直近ではデヴィッド・フィンチャーの『ザ・キラー』で主演を務めました。
プライベートでは『光をくれた人』で共演したアリシア・ヴィキャンデルと結婚。
ケリー・ライリー(ジェニー)
こちらも身体を張りまくった!ケリー・ライリーは、その後『シャーロック・ホームズ』シリーズや『フライト』でヒロインを熱演。
直近では『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で久々に見かけましたが、私は本作でがんばったことを忘れないからね…(;ω;)
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