『全米が吐いた』で世界中が虜となった?新しきホラーアイコンになりつつある『テリファー』の第1作目。新作『テリファー 聖夜の悪夢』は今月29日に公開ですが、なんだかんだと4作も作られるほどの人気シリーズに。ただグロいだけなのかと思っていたのですが、意外にも?そんなことはなかったです。
作品データ
【製作年度】2016年
【製作国】アメリカ
【上映時間】82分
【監督】ダミアン・レオーネ
【キャスト】ジェナ・カネル、デイビッド・ハワード・ソーントン ほか
【鑑賞方法】Amazonプライム、U-NEXT など
(鑑賞時にご確認ください)
解説・あらすじ
あらゆる非道な手段で人々を血祭りにあげていく不気味なピエロ、アート・ザ・クラウンがもたらす恐怖を描いた残虐ホラー。ハロウィンパーティの帰り、タラとドーンは酔いを覚ますためダイナーに立ち寄る。するとゴミ袋を担いだピエロメイクの男が店に入ってきて、どういうわけかタラに熱視線を送り続ける。(映画.comより)
年齢制限は?
R18指定なので、18歳以下の方はご覧になれません。
レビュー ( 2022・10・20 )
1、妙に人間臭いキャラが新鮮
嘔吐者やら失神者が続出したということで話題になった、テリファーの2作目。ホラーでは久々にこのテのネタで騒がれていたので、まずはということで1作目を鑑賞。
鑑賞したのは2年ほど前になるのですが、テリファーの1作目って2016年製作だったんですね!なんとなくジャケットは知っていたのですが、90年代の作品だと思い込んでいました。『マーダー・ライド・ショー』と混同してた(・ω・)?
序盤から『死霊館』のヴァラクみたいな容貌のアート・ザ・クラウン(以下クラウン)。ピエロなどという可愛らしい?モンじゃないけれど。
しかもこのテの殺人鬼にあるあるな、人気のないところに突然現れる!というのではないのが新しい。この姿でフツーにファーストフード店にやって来て、女子2人をじーっと見つめてくる始まりはなんとも不気味。
クラウンは一言も!何も!発さなくて、それがえも言われぬ異様さを放っていて、かなり気持ちが悪い…。そのクセこちらに変顔をしてみたりと、おちょくるような行動をとって来るのが、めっちゃイラつくw
この時点ではまだ殺人鬼ではないものの『ただのヤバいやつ』の中では最上級。ピエロの格好も、この日がハロウィンだから許された設定という。
2、グロいはグロかった…
…で、確かにグロかったです…(・ω・)ホラーでもただグロいだけのやつは避けてるので、最近こういう系は見てなかったのですが、やっぱり拷問系は苦手。
女性がパンイチで逆さ吊りされて、クラウンがノコギリを手にしたとき、マジで停止ボタンに指かけました…自分がここまでして見る必要があるのかって(ド正論)。
キャッチコピーにもある『ギコギコしちゃうぞ♪』って、こういうことだったのか…!!と。
いやてっきり、まずは胸あたりを削ぎ◯とすのかと思ったので(え)まだマシ?ではありましたが…(;ω;)
わりと序盤でこのシーンが出てくるので、それ以降はこれを超える描写がなかったのも救いでした。
本作、製作費1000万らしいですね!?だとしたらスゴいです。安っぽい描写もありましたが、ホラーならそんなの低予算でなくてもあったりしますし。
特に、バンすることなくしっかり映った首のシーンは、一体どうやって撮ってるんでしょう!?監督、かなりコスパ高いです。
3、意外にもストーリーは悪くなかった
ちょっと意外だったのは、冒頭のパッパラ娘2人組の片割れが主人公なのだと思ったら、彼女も殺られてしまい、その子を助けに来たお姉さんが主人公になるとは!
これまでに見たことのない変わった設定で、そこは意表を突かれました。
でも唯一萎えたのは、クラウンが銃を使ったこと!殺人鬼で銃は反則すぎて卑怯…。
で、この人って不死身なの!?ラストのアレもなぁ…。まぁ、だからこそ2作目もできたのでしょうが…。なので『ハロウィン』シリーズも私的にはイマイチw
ホラーお決まりの、なんで今トドメ刺さないんだ!とか、なんでそれするの!?はありましたが。序盤の異様な雰囲気と、ところどころセオリーを外してくるところなど、飽きることなく無事に?楽しめました…。
82分というコンパクトな上映時間も良かったです。
そして、2作目は特にいらないかなと…(・ω・)この時点では思っていたのに、結局2作目と前日譚のゼロも見てしまい…。しかも、2作ともそつなく楽しめてしまいました笑。
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