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巷では『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が賛否両論だと話題になっていますが、おそらく私は否の方に軍配が上がりそうが予感がするので、劇場に行く予定はありません…(・ω・)社会現象ともなった1作目は劇場に行ったので、その時のレビューを。かなりハードルを上げての鑑賞だったのですが、それでも面白かったです。
作品データ
【製作年度】2019年
【製作国】アメリカ
【上映時間】122分
【監督】トッド・フィリップス
【キャスト】ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ ほか
【鑑賞方法】Amazonプライムビデオ、Netflix、U-NEXT など
(鑑賞時にご確認ください)
あらすじ
大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因でたびたびトラブルを招いてしまうなど、どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに心惹かれていくアーサーだったが…。(allcinemaより)
年齢制限は?
R15指定なので、15歳以下の方はご覧になれません。
レビュー ( 2019・12・02の記事に加筆 )
1、もっととんでもないと思っていた…
元々劇場で見る予定はなかったのですが、同日に劇場で鑑賞した『ドクター・スリープ』が個人的にイマイチで(汗)レイトまでウロチョロし『ジョーカー』をリベンジ鑑賞。
そしてリベンジは…成功しました!巷での絶賛評にかなりハードルを上げての鑑賞でしたが、それでも面白かったです。ジョーカーとかアメコミ云々でなく、1人の男の壮絶な生き様を描いた社会派ドラマでした。
ただ事前に、すごく鬱だとか、ヘコむとか、壮絶とか聞きまくっていたので、それはもうとんでもないものを想像してしまって(そっちを期待していた)。鬱や壮絶という意味では、方向性は違うものの日頃からおかしな作品を見すぎているせいなのか、そこまで琴線には触れず…(・ω・)
私的には想像ほど意表を突くような展開もあまりなく、わりとオーソドックスで?想像範囲内でした。
R指定映画としては興行収入が初めて10億ドルを超えた、異例の大ヒット!
2、あまりにド底辺で壮絶な生い立ち…
冒頭から、アーサーが子供たちから理不尽な暴行を受ける、なかなかしんどいオープニング(個人的にはこういうのが1番しんどい)。
貧乏、友人いない、恋人いない、同僚からは濡れ衣着せられて無職になる、恋人できたと思ったら本人の妄想だった(・ω・)などなど、それはもう贅の限りを尽くした、負のオンパレード。
極めつけは、この世界で唯一の味方だと思っていた母親は精神病であり、実は幼少期に父親と母親から虐待され、ネグレクトされ、虐待の後遺症として極度の緊張から笑いが止まらなくなる病気を患ったと知る。しかも実の両親ではなく、自分は養子であったという2段オチ…。
これ以上まだ何かありますか?というくらいド底辺のアーサーの生い立ちや生き様は、確かに壮絶で、同情しかありません…(;ω;)
3、圧倒的パワーと空気感は凄い
そして本作が放つ圧倒的なパワーと、なんてことのないシーンでも気づけば見入ってしまう空気感は凄いです。これはもう、監督のカメラワークや演出のせいなんでしょうね!?
ほぼ全編、次の瞬間ヤバいことが起きるのでは!?という前兆モードで気が抜けない…。
裏切った同僚をハサミで刺し殺すシーンなど、かなりショッキングなシーンもあり。小人症のゲイリーが口封じのために殺されたらどうしよう!?ってめちゃくちゃヒヤヒヤしましたが、助けてくれてこっちも助かりました…(;ω;)
アーサーがデニーロを撃ち殺したのもてっきりアーサーの妄想なんだと思ったら、ここは本当だったんですね!?このシーンだけは、ほんとにギョッとしました!デニーロさんの使い方はなかなか良かったです。
そうしてアーサーは、気に食わない世の悪たちを排除(殺害)していく。『ジョーカー』としての知名度が上がり、持ち上げられるようになると『悪』の象徴として崇められるようになり、初めて仲間ができるという皮肉。
ちなみにサントラの選曲が絶妙で、一瞬、ここでこの曲?って思うのですが、これがまたハマっていてカッコ良かったです!
ホアキン・フェニックスはやはりオスカー受賞!
♦︎ ホアキン・フェニックス、『ジョーカー』役作りで24キロの大幅減量(ウーマンエキサイトより)
『ジョーカー』はアカデミー最多11部門ノミネートで、ホアキンは予想通り主演男優賞を受賞。本当の精神病患者にしか見えなかったですしね…。ああいう、気が触れたような笑いの演技ってかなりしんどそう…(;ω;)ダンスはかなりクセになりましたがw
私の大好きなリヴァーも、弟の俳優としての成功を天国で喜んでいるのかな…涙。
しかし『ジョーカー』って、徹底した役作りと壮絶な演技力が求められるキャラクターだからなのか、過去にもヒース・レジャーがジョーカー役でオスカーを受賞していますね。
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