【スティーヴン・キング 骨の袋】おそらく原作は面白い【ネタバレあり】

(映画.comより)

スティーヴン・キングのベストセラーである『骨の袋』の映像化。アメリカではTVシリーズとして放送されたようで約160分と長いです。そのためDVDでは前編・後編と2枚に分かれています。2024929現在、配信にはないようですが、ゲオ宅配にはありました(やはり2枚組)。ちなみに、ゲオの店頭では扱っている店舗もあるようです。

作品データ

【製作年度】2011年
【製作国】アメリカ
【上映時間】157分
【監督】ミック・ギャリス
【キャスト】ピアース・ブロスナン、メリッサ・ジョージ ほか
【鑑賞方法】ゲオ宅配、一部ゲオ店舗 など
(鑑賞時にご確認ください)

あらすじ

ベストセラー作家のマイク・ヌーナンは、愛する妻ジョーを亡くしてから悪夢にうなされるようになり、スランプに陥ってしまう。心機一転しようと人里離れたダークスコア湖畔の別荘を訪れた彼は、そこで出会った未亡人マッティや娘カイラと親しくなる。母子との交流を通して心の傷を癒していくマイクだったが、やがて周囲で次々と怪奇現象が起こりはじめ…。(映画.comより)

年齢制限は?

おそらく?年齢制限はなさそうです。

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レビュー ( 2014・05・01の記事に加筆 )

1、設定も材料も揃っていたのだが

骨の袋
ステレオタイプすぎる怪しい住民たち

正直、本作を見たのが10年ほど前で内容をほぼ覚えていないので、当時のレビューに頼るしかないのでが…。まず結論から言うと、面白くなかったです(と10年前の自分が言っています(・ω・))

前編を見終わった時点で後編はやめようかと思ったものの、後編から面白くなっても困るので(?)念のため借りたのですが。前編のほうがまだマシでしたw

最愛の妻を亡くした作家マイクは、執筆するため妻が頻繁に訪れていた別荘に滞在することに。しかしそこでは亡霊に遭遇、数々の怪奇現象が起こる超常現象スリラーです。

湖畔の別荘、美しい未亡人と娘、怪しい住人。さらには何者かが助けを請う悪夢の真相など…。ミステリー好きからしたら、期待が持てる材料は揃っています。

2、漂うチープ感としつこい演出の数々

骨の袋
亡き妻がそこに…?

しかしいざ鑑賞してみると、とにかく全体を通して漂うチープ感。これはやはり、テレビドラマ前提で作られたというところを踏まえて鑑賞しないといけないのでしょうか…。とは言えキングは当たりはずれ激しい

まずは主人公の夢オチがこれでもかというくらいテンコ盛り。さすがに、夢の三段オチには私もキレそうになりましたw ここまでしつこいホラーの夢オチ見たことない…。

そして亡き妻の存在を身近に感じたいマイクは、そこにいるなら電話のコールを1度、いないならコールを2度鳴らしてくれと願います(いなくても?)。

さすがに初めてそれが起こったときは『おぉ…』なんてゾクっとしたのですが、その後同じ現象が幾度も起きる…。

他にも、マグネットのアルファベットが勝手に文字を作り出したり、動物のはく製にかかっている鈴が勝手に鳴るなど、オカルト関連の演出がしつこいくらい頻繁に起きるので、恐怖というよりは苛立ちしかないという。

最後のほうなんて、アルファベットで普通に亡霊と会話し始めてましたしね(・ω・)

またピアース・ブロスナン演じるマイクにも感情移入できず、かなり冷めた目で見てました。

…私、この人個人的に苦手なんですよねw いわゆる二枚目ではあるのですが、キレイなマネキン人間らしさみたいな味が感じられないんです…。逆にボンドは合っていたと思います。

3、真相はわりと斜め上だった

骨の袋

結局ネタバレをすると、夢で助けを求めてきた女性は、暴行された上に自身の娘共々殺害されていたのです。

彼女が亡くなる間際、『暴行に関わった者すべてがのちに娘を持った場合、代々その娘も父親の手によって殺されるという呪いをかけていたという(彼女何者なのw)。

そしてマイクの祖父も、これに加担していたのです。

真実を知ったマイクが、彼女と娘の亡骸を弔い事件は収束を迎えるのですが、木に黒人女性の顔が現れるとかやめてくださいw『にこにこぷん』にこんなの出てきたよね(わからない方はスミマセン)。

物語の冒頭で妻が亡くなるシーンが衝撃的なので、妻の死が物語にもっと絡んでくるのかと期待すればそうでもないし…。なんだかムダなシーンばかり凝ってました(毒)。

原作は読んでいないので、毎度のことながら原作は面白いのかもしれませんが…。本作に関してはキングには何の責任もないと思われ(多分)。

わりと豪華な俳優陣を使ってこの出来とは、なんとも残念でした。

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4、メリッサ・ジョージはどこいった?

村で唯一残っていた『殺されるべき』子孫の母親を、メリッサ・ジョージが演じていました。

これまた◯ッチ風の安っすい役どころでした…悲。一体なにゆえ、そこまでマイクに惚れ込んでるのか汗。

そして1カ所、2人のキスシーンで妙に汚い画ヅラがあって受け付けませんでした(;ω;)とても妻を亡くしたばかりとは思えない食いつきっぷりのマイク(冷)。

しかしメリッサ・ジョージといえば、『30デイズ・ナイト』『トライアングル』など、ひと昔前は新ホラークイーンとの呼び名も(私的に)高かったので注目してたんですけどね〜!スタイルもめっちゃ良いし。

最近全然見かけなくなってしまったのですが、どうやら直近の出演作はスティーヴン・ドーフと2018年に共演したアイルランド産のミステリーということで、なんだか香ばしい香りがします(・ω・)

インスタをのぞいてみたら、どうやらパートナー&お子さんと幸せそうで、私生活を大事にされているようです。もう女優業からは遠ざかっているんですかね?

メリッサ・ジョージ出演のホラー作品

2009年製作の『トライアングル』は、今や定番化しつつあるループものホラーの先駆け的な作品だったので、かなり新鮮でしたね。

『30デイズ・ナイト』は巷の評価はあまり高くないのですが、私は大好きな作品です笑。

共演していたジョシュ・ハートネットも、一時ハリウッドから離れていましたが最近また活動し始め、10月にはシャマランの新作『トラップ』の主演を務めました。



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