夏なのでなんでもいいから怖い作品が見たい!ということで、ホラー界隈ではちょっとだけ有名な本作を。三軒茶屋にある実在の心霊ビルで、あれこれと検証をする(たぶん)ドキュメンタリー。第2弾である『新・三茶のポルターガイスト』が評判が良いようなので気になってました。正直Z級ホラーなのかと思ったら、構成もちゃんとしている真面目な作り。ちなみに角由紀子さんって美人ですよね(・ω・)
作品データ
【製作年度】2022年
【製作国】日本
【上映時間】82分
【監督】後藤剛
【キャスト】角由紀子、やくみつる、いしだ壱成 ほか
【鑑賞方法】Hulu、Amazonプライムビデオ など
(鑑賞時にご確認ください)
あらすじ
東京・三軒茶屋にある心霊現象が多発する雑居ビルに、撮影隊が決死の覚悟で潜入取材を敢行。誰もいない部屋で揺れるカーテンや点滅する照明器具、吹き飛ぶ壁掛け時計、壁を激しくたたく音やいるはずのない人間の声など、次から次へと起こる背筋の凍る心霊現象をカメラに収めていく。(映画.comより)
年齢制限は?
年齢制限はないのでどなたでも楽しめます。グロいシーンなどもありません。それこそ昔テレビの特番でやっていた心霊番組のノリで、お盆に家族みんなであーだこーだ言いながら楽しめる作品かもしれません(笑)。
レビュー ( 2024・07・21 )
1、なぜ心霊現象が起きるのか
1992年から三軒茶屋のビルに構えている、ヨコザワプロダクションというスタジオで起きるポルターガイスト現象の数々。その現象を体験した者は、のべ100名以上にのぼると言います。
心霊番組なんかでよく取り上げられていたので、ご存じの方も多いでしょう。
オカルト好きなら知らない人はいない、元TOKANA編集長の角由紀子氏が潜入取材します。
これらの現象が真実がどうかということよりも?こういう作品を作るということに意義があると思うんです(キッパリ)。『やらせ』と一言で片付けるのは簡単ですが、この雰囲気も含めて楽しめば良いかと(・ω・)
しかし、心霊ビルの存在は知っていましたが、きっかけはこの場所で降霊術をした劇団員が男の子の霊を呼び出してしまったことからだったとは知りませんでした!
私が小学生のときに流行った降霊術と言えば『エンゼルさま』一択でした(笑)。知っている人いますかね。その後学校でも色々と問題になり、禁止になりましたが…。
2、再現ドラマ、心霊話、検証の3部構成
劇団員たちによる再現ドラマが、これぞ劇団員という感じで力が入っていて良かったです。
幽霊を呼び出すために、いしだ壱成ややくみつるを呼び出して心霊話を聞くくだりはなんだったのか…。
ただし、2人の話そのものはちょっと変わっていて興味深かったです。やくみつるの三茶の水害の話も、へぇなんて思って聞いてました。
三軒茶屋ではかつて水害が酷く、民家の軒先には避難用のボートがくくり付けてあったという。なのでこのあたりは『沢』が付く地名が多いらしい。
3、サービス精神旺盛な霊のみなさん
たいていこういう心霊現象をカメラに収めようとすると『…今日はムリっぽいですかね…』がお決まりなのに、本番にもすこぶる強いタイプの霊なんですよね(・ω・)
照明がありえないほどの勢いで揺れてバサバサいったり、鏡の後ろから水が湧き出したり、はたまた『手』がしっかりと動画に映っていたりと、幽霊サイドも惜しげも無く心霊現象をお見舞いしてくれるのです。
あそこまで長い時間映ったのなら、手をにぎりに行ってほしかったですし、なんなら手のほうもちょっと待ってましたよね?(・ω・)
マジシャンや不動産屋などをゲストに呼び、これらの現象がイカサマでないことを証明してくれようとする姿勢にも誠意を感じました。
4、現象が本当ならばそれはもうスゴい
結論としては、ここまで見せてくれるのなら文句も言えないし、これらの現象が全て本当なのだとしたら、これはもう『すごい』としか言いようがない!ということなのです。
昨今めっきり減ってしまった心霊特番でも、ここまで見せてくれたものって記憶にないですし、このテの番組が減った今、家族みんなであーだこーだ言いながら楽しめるかもしれません。
今やテレビからYouTubeに拠点が移りつつある心霊コンテンツではありますが、私が子供の頃は、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな揃ってお茶の間で心霊番組を見るのが定番でした(笑)。
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