なんと、10月に公開された話題作がもうアマプラ見放題ということで、逆になんかあった…w?と勘ぐってしまうほど早い配信に驚き。…え〜、面白いどうこう以前に、話の趣旨を完全に勘違いしていました…。予告やジャケットからイメージする戦争アクション!ではなく、ロードムービー(調)だったのですね。この記事は、完全なる私の備忘録となっております。
作品データ
【製作年度】2024年
【製作国】イギリス/アメリカ
【上映時間】109分
【監督】アレックス・ガーランド
【キャスト】キルスティン・ダンスト、ケイリー・スピーニー ほか
【鑑賞方法】Amazonプライム
(鑑賞時にご確認ください)
あらすじ
内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。(映画.comより)
年齢制限は?
PG12指定なので、12歳以下の方は保護者同伴が望ましいとされます。
レビュー ( 2024・12・07 )
1、作品の趣旨を誤っていた
『もしもアメリカで内戦が起きたら…』という、決して絵空事ではないリアルな設定に加え、監督は(我らが)アレックス・ガーランド。政治情勢やらに特別興味のない私ですが、本作は評判も良いので早速鑑賞してみたのですが…。
…見始めてしばらくすると『…あ、こっちなの…??』と、方向性を理解。趣旨を完全に勘違いしていました…。
てっきり戦争ものだとばかり思っていたら、なんと主人公はジャーナリストたちだったのですね(・ω・)
しかも、物語はすでに内戦が起きたあとから始まるとは……えっと、その過程を見たかったのですが……。これまでの当たり前の日常から、徐々に不穏な空気がたちこめ…とうとう内戦勃発!!みたいな。
なので、一体なぜ内戦が起きたのかという原因などはまったく分からず…。あ~、そうなんだ……なんだ…。そこを見る話じゃねぇ!と言われたらそれまでですが、この時点でかなり想像とは違っており、ややテンションダウン…。
2、前半は、何も起きないW・D
しかもジャーナリストたちの目的は、陥落寸前のワシントンDCに赴き、大統領にインタビューをすること…。
ジャーナリスト御一行のメンバー
- プロジャーナリスト『リー』(キルスティン・ダンスト)
- 新人女性ジャーナリスト『ジェシー』(ケイリー・スピーニー)
- リーの同僚男性『ジョエル』
- リーの恩師『サミー』おじいちゃん
初めはジェシーを疎ましく思っていたリーとの師弟関係や、ジェシーのジャーナリストとしての成長、サミーおじいちゃんが旅に唯一の癒しを添えてくれます(個人的見解)。
道路には車が放置された状態で荒れ果て、死体もゴロゴロ…。前半1時間はほぼ動きがなく、何も起きない『ウォーキング・デッド』のような雰囲気…。
3、代役だった!ジェシー・プレモンス
ジェシー・プレモンスが出演することは知っていたので、どうせヤバい役なんだろうと思っていたら、これがもうご期待通り。
本作の私的ハイライトは、やっぱり彼の『…どの種類のアメリカ人だ…?』
あの、普通のトーンで会話をする流れで、普通に殺人を犯す…恐ろしすぎました。
フレームとガラスが一体化した?赤いサングラスが異様な雰囲気を醸しており。たった15分?ほどの出演ですが、やっぱり『持って』いきますよねぇこの人…。
驚いたのは、元々この役を演じる俳優が降板したことから、ジェシーに決まったのだとか(!!)…え、こんなのジェシーの当て書きやん(・ω・)
おじいちゃんの死のフラグはなんとなくありましたが、ほんとに死んでしまった時点で若干見る気をなくしてしまいました…。
キルスティン・ダンストとジェシー・プレモンスは夫婦
たまたま夫婦で同じ作品に出演したのだと思っていたら、こういう経緯があったのですね!
元々演じる予定だったキャストが急遽降板、困り果てた監督がダンストに相談したことで実現した偶然の賜物だった。「ジェシー(・プレモンス)が(ロケ地の)アトランタで子供の世話をしていたから、“すぐそばにいい俳優がいるわよ”と監督に伝え、彼と監督を引き合わせた。(映画.comより)
あのシーンを撮り終え、キルスティンと同じ家に帰ると思ったら胸アツですね(・ω・)
4、ちょっとあざとく感じる部分も…
いわゆる戦争ものと呼べる戦闘シーンは、ラスト20分くらいでしょうか。反政府軍にくっついて(というか完全に一味)ホワイトハウスに攻め込む、ジャーナリスト御一行。
ここで、ジェシーをかばってリーが殉職…。こういうのはいらんなぁ…と若干萎えてしまい。しかもその決定的シーンを、絶好のアングルでいただくジェシー…。ちょっと…狙いすぎ…。
そうして実現した、大統領の最期のインタビュー。『私を殺させないでくれ…』。
もちろんズドン。これまた陽気な音楽が流れ始めてエンディング…うーん、ちょっとあざといなぁ…苦笑。
エンタメでもないけれど、かといってリアルすぎるわけでもなく?なんだかその中間なライン…。まぁこれこそ、A24らしいかなぁとも。
最初から作品の趣旨が分かっていたらそのつもりで見たのですが、そこを誤っていたことは大きかったです…。マイケル・ベイあたりに、この設定でガッツリアクション撮って欲しい。
最もお気に入りのアレックス・ガーランド監督
いま個人的に、最も注目しているのがアレックス・ガーランド監督。巷の評価はなんのその?私的にはやっぱり『MEN 同じ顔の男たち』がお気に入り。
ガーちゃんにはこういう変態作品をもっと撮って欲しいです。
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