キーラの歌声やマークの珍しい?魅力に浸る、爽やかヒューマンドラマ
当時、単館系ながらかなり評判が良く気になっていたのですが、美女と野獣的な取り合わせがウケた恋愛ものなんだと思い込んでいました。完全なる私の勘違いでしたが…(・ω・) ※ちなみにこのレビューでは『ONCE ダブリンの街角で』のネタバレもあります。
作品データ
【製作年度】2013年
【製作国】アメリカ
【上映時間】104分
【監督】ジョン・カーニー
【キャスト】キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ ほか
【鑑賞方法】U-NEXT、Amazonプライム など
(鑑賞時にご確認ください)
解説・あらすじ
第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞した『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督が、同作に続いて音楽をテーマにして放つヒューマンドラマ。恋人に裏切られた失意を抱えながらバーで歌っていた女性が、音楽プロデューサーを名乗る男との出会いを通して思わぬ運命をたどる。キーラが披露する歌声や舞台となるニューヨークの街並みや、人気バンド・Maroon 5のアダム・レヴィーンの出演も見どころ。(シネマトゥデイより)
年齢制限は?
年齢制限はないので、どなたもご覧になれます。
レビュー ( 2015・10・03の記事に加筆 )
1、完全にラブストーリーだと思い込んでいた…
見る前はてっきり、美女と野獣的な取り合わせがウケた恋愛ものなのだと思い込んでました…。なかなか2人が恋愛関係にならないので、ラストのラストでドカンとくるタイプ?と思いながら見ていたら…そういう話ではなかったんだと笑。確かに、この2人が生々しいラブシーンを繰り広げても引きますよね(・ω・)
恋人に裏切られたグレタ(キーラ・ナイトレイ)と、落ちこぼれの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)が出会い、新たな一歩を踏み出すヒューマンドラマでした。どん底にあった2人が生み出した最高の音楽が、彼らにとっての『はじまりのうた』となったわけですね。
正直、ちょっぴり残念のような?でもやっぱりこれでよかったような?私的には、やや腑に落ちなかったんですが…(・ω・)
でも、見終わったあとにとてもすがすがしく、思わず誰もが微笑んでしまうようなとても温かいお話でした。いわゆる大きな展開があるわけではなくわりと淡々とはしているのですが、全編に渡ってとにかく様々な歌が流れ、歌にストーリーが心地よくのってくるといってもよいほど…。
キーラの歌声目当てで見るも良し、マーク・ラファロのちょっと珍しい?魅力に浸るも良し、Maroon5のボーカルに注目するも良しな、爽やかヒューマンドラマです。
監督は、前作も音楽映画で話題となったジョン・カーニー。
ジョン・カーニー監督といえば、前作『ONCE ダブリンの街角で』がアカデミー賞歌曲賞を受賞。こちらもやはり音楽をテーマにした男女のお話で、単館系ながら口コミで評判が広まった作品。とても切ないお話だったのですが、監督は安易に男女がくっつくシナリオは好きではないようですね…笑
2、ダンには、その気があった…?
でも、ですね…。グレタとダンがラストで抱擁したあとに、ダンがグレタの腕を掴んでなかなか離さなかったシーンは、多少なりともそういうニュアンスを含んでいるようにも思えたんですよね…。
グレタも絶対に気づいたはずですが『(私たちはそういうことじゃないのよ…)』と優しく微笑んだようにも。ここは正直、グレタ次第だったような気がします。女がいってたら男もいってましたよね絶対…(・ω・)←
…でも!ここでそうならなかったから良かったんです。そうなったらなったで安っすいラブストーリーになってしまいますし(それ期待してたんじゃないの)。冒頭であれだけクズだったダンもw、ラストではどこか落ち着いた表情で柔らかい雰囲気でした。
あのあとグレタはダメ彼とヨリを戻すのか、戻さないのか…。自転車をこぎながら涙する彼女はどこか芯が通った表情にも見えましたし、もう(1人で)大丈夫、ってことなんですかね。
3、キーラ・ナイトレイの魅力
しかしキーラ・ナイトレイはこういう役がハマる!もちろん華やかなハリウッド女優の1人でもある彼女ですが、私生活もわりと地味で『普通の女性』だったりしますよね。素朴なワンピースにノーヒールのサンダルも、彼女がサラっと着こなすとやはりカワいい。
露出しまくりなダンの娘に『(男に)想像させるようなファッションにしなきゃ』というセリフはキーラ自身の信念にも思え(笑)。
また彼女の歌声も『まるで歌手!』というのではなく、はかなげなウィスパーボイスが妙に耳に心地良く、なんとなく聞いていたいと思わせるようなサウンド。大作からインディーズまでこなす彼女はやっぱりスゴい女優さんですね。作品選びも良いんだと思います。
4、マーク・ラファロの魅力
当時も『アベンジャーズ』シリーズで人気と知名度は上がっていましたが、近年では『哀れなるものたち』の新境地により、完全にハリウッドを代表する俳優の1人ともなったマーク・ラファロ。この人も昔から、インディーズから大作、脇役から悪役までなんでもこなしますよね。
本作のダン役も、当時の彼にしてはちょっと珍しい役だったと思います。決してイケメンではありませんが(やめろ)独特の味があって好きな俳優さんです。
キーラのダメ彼氏役の俳優が歌上手いと思ったら、本業中の本業の人だった…
キーラのダメ彼氏役の人が歌上手すぎじゃね?と思っていたら、Maroon5のボーカルだったとは。どっかで聞いたことある声のような気もしたけど、そりゃ上手いに決まってるwしかしこの人、演技もできるんですね!(歌は知ってたけど、顔はよく知りませんでした笑)
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