【呪い村 436】ダークミステリー【ネタバレあり】

派手な演出はないながらも、じわじわと村の恐怖をあぶり出す佳作

現在、YouTubeのソニー・ピクチャーズ公式チャンネルで無料公開されている本作。毎週新しい作品が追加されているようですが、公開期限があるらしいのでご注意を。なおメジャーなサブスクだとAmazonの課金にしかないようなので、見るなら今がチャンスかもしれません。私が本作を見たのは2012年のことなのですが、これがなかなかの拾い物でした!ホラーというより、キング風のダークミステリーです。

作品データ

【製作年度】2006年
【製作国】アメリカ
【上映時間】92分
【監督】ミシェル・マックスウェル・マクラーレン
【キャスト】ジェレミー・シスト、フレッド・ダースト ほか
【鑑賞方法】Amazonプライム、YouTubeソニー・ピクチャーズ公式(期限あり)
(鑑賞時にご確認ください)

あらすじ

436人しか存在してはならない村にやって来た男が、やがてその村の恐ろしい事実を知り、壮絶な生けにえ探しに巻き込まれていくさまを描いたホラー・ミステリー。(allcinema ONLINEより)

年齢制限は?

PG12指定なので、12歳以下の方が見るには保護者同伴が望ましいとされます。



レビュー ( 2012・08・05の記事に加筆 )

1、最近また流行っている、村の生贄系ホラー

呪い村436

原題は『POPULATION 436』と、常に人口が436人に保たれた村の恐ろしい秘密を描いたお話。ホラーというよりダークミステリー寄りなのですが、ややショッキングなシーンがあるのでホラーというくくりにしています。

ロックウェルフォールズという村に国勢調査にやってきた調査員。一見友好的に見えた村人たちだが、自分をまるで監視しているかのような異様な空気と、奇妙なことを口走る彼らに不安を覚えていく。

そして過去の資料を調べてみると、この村があるときからずっと436人の人口で固定されていることに気付く。生まれてくる赤ん坊や亡くなる者もいるというのに…。どの映画サイトのストーリー紹介でもたいていネタバレしているのですが、いわゆる『いけにえ系』です。

当時、主人公のジェレミー・シストにハマっていた…

『MAY-メイ-』というホラー映画でジェレミー・シストにちょっとハマって、本作を見たというのもあったんですよね笑。わりと脇役が多い俳優さんですが『クルーレス』『クライモリ』などにも出ています。『呪い村436』の主役は珍しいかも?

若い頃はちょっとトラボルタにも似ているような?歳をとってすごく穏やかな雰囲気…笑。最近では『FBI:特別捜査班』という海外ドラマシリーズに出ているようです。

2、キャラクターの描き方や、ドラマが丁寧

呪い村436

いけにえ系の村ホラーというと、近年では『ミッドサマー』がヒットを飛ばしましたが、外部の人間が閉鎖的な村を訪れ、秘密を知ってしまったがゆえに危険に巻き込まれていく設定は『ウィッカーマン』にも似ているので、これ系が好きな方はわりと楽しめるのではないかと思います。キングっぽさもありますね。

現代をあまり感じさせない村人たちの服装や会話などはどこか懐かしく、不気味さを駆り立てます。

恐ろしい実験や昔からの慣わし、代々子供に受け継がれていくしきたりなど『不変』を重んじ、時が止まったままの村。何より外部との接触を持たないこのような村はどこかにありそうで、その集団心理はある意味殺人鬼よりも恐ろしかったりするのです…。

また登場人物のキャラクターの描き方やドラマなどが丁寧で、真面目に作ってありました。どのキャラクターにも感情移入しやすかったですね。

3、B級でも、閉鎖的な村 or 島ホラーは面白い

呪い村436

ちなみに本作にはアナザーエンディングがあったのですが、オリジナルよりもアナザーのほうが良かったです。これは普通に正統派で良かったんじゃないでしょうか(笑)!?(アナザーエンディングに関しては次の章で記述

しかしあの夢が本当に起きたとなると、主人公はすでに予知夢を見ていたということで…。ということは、どうがんばってもあの運命から逃れることはできなかったということなのでしょうか-。

でもこれだとあまりにも可哀想すぎるので私はアナザーのほうで完結しておきます(こういうどっちつかずの感じがイヤなんですよね、しかも両極端だし…)

しかしやっぱり、閉鎖的な村 or 島設定の作品は面白い!どこか異様な雰囲気が漂うテイストって、それだけでもうワクワクです!どちらかというと地味で派手な演出はないながらも、じわじわと村の恐ろしさをあぶり出す佳作でした

4、ひと昔前に流行った?『アナザーエンディング』

本作の配信版をまだ見れていないのでエンディングが分からないのですが、当時のDVDにはアナザーエンディングというものが収録されている作品がありました。今の若い人は何?って感じだと思いますが、エンディングだけ幾つかのバージョンが収録されているものがあったのです。

…私、これが好きではなかったんですよね!笑 エンディングなんて最も大切なところだし、それは製作サイドでしっかりと吟味してコレ!というもの一つにして欲しい。当時も謎だったのですが、これを収録する意図って何だったのでしょうか…。特典映像の1つという意味合い?

ちなみに私が覚えている、他にアナザーエンディングがあった作品と言えば…

3作とも2005年の作品でした!たまたま…笑?
  • ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ(ロバート・デ・ニーロ)
  • ザ・ダーク(ショーン・ビーン)
  • ツォツィ(プレスリー・チュエニヤハエ)

『ツォツィ』だけ違いますが、ホラーやサスペンスに多かった気がします。助かったバージョンと助からなかったバージョン、みたいな笑

アナザーエンディング、復活?

すっかりなくなったと思い込んでいたアナザーエンディングですが、最近だと『ミンナのウタ』のアナザーエンディングバージョンが、公開&DVD収録されていたようです!私、DVDを全く買わないので知らないのですが、今もアナザーエンディングが収録されている作品って結構あるのでしょうか…?



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