名作らしいけれど、実は「ちゃんと観たことのない」美少女映画ってありませんか…?
ロリポップのあの子、白ワンピのあの少女、タイトルだけは知っている有名作品──
今回はそんな、“映画好きなら1度は通っておきたい”危うい魅力を放つ美少女映画を、時代もジャンルもごちゃ混ぜで厳選!
60年代のクラシックから近年の問題作まで、美しくて儚いだけでは終わらない作品ばかりです。
U-NEXT見放題の作品が中心ですが、どうしても外せなかったアマプラ課金作や配信なしの作品も混ざっています。
また、作品は随時更新していく予定です。
この記事の情報は、記事作成時のものです。鑑賞時に配信情報をご確認ください。
各作品ごとに「危うさ度・映像美」など3つの指標を設けています。星評価はあくまで私の主観ですが、比較の目安にどうぞ。
【ロミオとジュリエット】(1968)

【あらすじ】
15世紀のイタリア・ベローナ。長年争い続ける名家モンタギュー家とキャピュレット家の確執の中、舞踏会で出会ったロミオとジュリエットは、互いの素性を知りながらも恋に落ちてしまう。許されぬ運命に抗うように、2人は密かに結ばれるが──。
【キーワード】
#往年の名作 #悲恋 #純愛
危うさ ★★★★★★☆☆☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
ロマン ★★★★★★★★★☆
- 誰もが知る、シェイクスピアの戯曲。数ある映画化の中でも、“ロミジュリ像”を決定づけた1本であり、最も広く知られている映像版のひとつ。
- とはいえ、ディカプリオ版のロミジュリは見ているけれど、本作は見ていないという方も多いのでは…?
- 本作で世界的に知られる存在となったのが、撮影当時16歳だったオリビア・ハッセー。日本では、布施明の妻として知る方も多いかも?
- たとえストーリーを知っていても、バルコニーでの名シーンや、童顔ながらアンバランスな魅力を放つオリビアは今でも必見!
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【青い珊瑚礁】(1980)

【あらすじ】
船が遭難し、南太平洋の孤島に漂着した少年と少女。やがて思春期を迎えた二人は恋に落ちる。48年作のリメイクで、より煽情的な作品になっている。B・シールズの肢体と、ネストール・アルメンドロスの撮影による南洋の美しい自然が魅力的。(allcinemaより)
【キーワード】
#無人島 #少年少女 #妊娠・出産
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
サバイバル ★★★★★★★★★☆
- 無人島を舞台にした恋愛ものの代表といえば本作。幾度もリメイクや続編やらが作られている人気作ですが、やはりこの80年版。
- ある事情により、無人島でたった2人になってしまった少年少女。なんの知識もない彼らが、自然と恋に落ち、妊娠し、出産する過程に違和感はなくとても丁寧。
- 昔はテレビ放映もかなりしていたようですが、主人公のブルック・シールズは当時14歳だったこともあり、今ではキビしいかもしれません…。
- 全編通して、ノーメイクなのに美しすぎるブルック・シールズ。本作を振り返ると、自身では色々と思うところもあったようです。
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【エコール】(2004)PG12

【あらすじ】
人里離れた森の奥に佇む、外界から完全に隔絶された少女たちの学校。棺に入れられて運ばれてきた6歳のイリスは、年老いた召使いと2人の女性教師に管理されながら、理由も分からぬまま奇妙な教育を受けていく。
【キーワード】
#不穏 #無垢 #寓話
危うさ ★★★★★★★★★☆
映像美 ★★★★★★★★★★
奇妙 ★★★★★★★★★☆
- 少女映画の中でもかなり異色の1本。現実と幻想のバランスが絶妙で「もしかしたらこんなところがどこかにあるのかも…?」と思わせる唯一無二の世界観。
- 人里離れた森の奥にある学校で、外界と切り離された少女たちが、理由も知らされないまま「バレエ」と「生物」を学ぶ日常が描かれる。
- 映像は驚くほど美しいのに、物語の説明を極力削ぎ落としたことで「想像の恐怖」が生まれる、考察向きの作品でもある。
- 監督は、ギャスパー・ノエのパートナーであるルシール・アザリロヴィック。公開時はPG12でしたが、センシティブな描写からか、アマプラではR18で配信。
- ▶︎Amazonプライムの見放題で配信中
【ピクニック at ハンギングロック】(1975)

【あらすじ】
1900年のバレンタインデー。寄宿制女子学校の生徒たちは、教師とともにハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。だが現地で奇妙な出来事が起こり、岩山に登った数名の生徒と教師が、そのまま姿を消してしまう―。
【キーワード】
#寄宿制女学校 #集団失踪 #岩山の謎
危うさ ★★★★★★★☆☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
不穏 ★★★★★★★★☆☆
- 『トゥルーマン・ショー』で知られるピーター・ウィアー監督が、それよりも20年以上前に製作したカラーの異なる異色作。
- 1900年のオーストラリアを舞台に、寄宿制女子学校の生徒たちが出かけたピクニック先で、失踪事件が起きる。説明のない不安だけが残る物語。
- 白いドレスの少女たちや自然光を活かした映像がとにかく美しく、幻想的ながらも『エコール』ほど抽象的ではない世界観。
- 原作小説には映画とは異なる設定が存在しますが、映画版ではあえて語られず、その余白が長く語り継がれる理由のひとつになっています。2024年には4Kレストア版が上映。
- ▶︎アマプラの課金で視聴することができます◎
【ロリータ】(1962)

【あらすじ】
田舎町で下宿するハンバートは、未亡人シャーロットではなく、その娘ロリータに強く惹かれていた。やがて結婚を経て二人きりの関係となり、世間の目を避けるように旅へ出るが、その道行きは次第に歪んでいく。
【キーワード】
#往年の名作 #ブラックユーモア #モノクロ映画
危うさ ★★★★★★★☆☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
滑稽 ★★★★★★★★★☆
- ”ロリータ”の語源ともなったキューブリックの名作。有名なジャケットは知っていても、実はちゃんと観たことがない方も多いのでは?
- その挑発的なイメージとは異なり、直接的な描写はほぼなし。主人公の情けなさが可笑しく、シリアスな題材を徹底して皮肉な視線で描く。
- ロリータを演じた当時15歳のスー・リオンは、少女と大人の境目にある危うい魅力を放ち、その後の波瀾万丈な人生も含めて語られる存在。
- 当時の厳しい検閲を避けるため、露骨な描写は使わず、会話の間や視線のやり取り、場面の切り替え方などで関係性をほのめかす工夫を施した。
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【フレンズ ポールとミシェル】(1971)

【あらすじ】
裕福な家庭に育った15歳の少年ポールが、14歳の少女ミシェルと出会う。あたたかい彼女の心に触れ、ポールはたちまち恋に落ちてしまう。駆け落ちをした2人は、やがて子供を作るが……。大人の世界から離れた少年少女が、2人だけの愛を育んでいく姿を描いたラブ・ストーリー。(allcinemaより)
【キーワード】
#青春 #純愛 #妊娠・出産
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
儚さ ★★★★★★★★★☆
- 『青い珊瑚礁』より10年も前に製作された、年若いカップルの妊娠と出産を描いた作品。エルトン・ジョンの主題歌とともに世界的ヒットを記録した。
- 14歳と15歳の少年少女が惹かれ合い、純愛を育んでいく過程はとても丁寧に描かれるものの、現実の厳しさは避けられず、切なすぎる結末へと向かっていく。
- ミシェル役を演じた当時17歳のアニセー・アルヴィナは歌手としても活躍しており、ブルック・シールズを思わせる、整った顔立ちでファンを魅了した。
- 2年後には続編も製作され、主演の2人も続投、話もキレイに繋がっているようですが評判はイマイチだった模様…。
- ▶︎主要サブスクは配信なし。
→ゲオ宅配で視聴することができます◎
【魅せられて】(1996)

【あらすじ】
亡き母の遺した詩を手がかりに、19歳のルーシーはイタリア・トスカーナを訪れ、母の旧友である芸術家夫妻のもとに滞在する。母の過去と自身のルーツを辿る中で、彼女の無邪気な存在は、周囲の大人たちの視線を静かに集めていく。
【キーワード】
#トスカーナ #自分探し #ひと夏の出来事
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
余韻 ★★★★★★★☆☆☆
- 公開当時はポスターのインパクトも相まって話題となり、「あの美少女の映画」というイメージが先行した1本。
- 舞台はイタリアの田舎、少女が母の過去と自分のルーツを辿りながら、ひと夏を過ごす――ストーリーを追うというよりも、空気感を味わうタイプの作品。
- 主人公を演じたのは、透明感が際立っている当時19歳のリヴ・タイラー。変わるがわる登場するサマーワンピ姿など、ファッションにも注目。
- 監督は『ラストエンペラー』のベルナルド・ベルトルッチ。脇役で出演しているレイチェル・ワイズも、サラッとすごいシーンがあります…笑
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【テス】(1979)

【あらすじ】
19世紀末のイギリス。貧しい農家に生まれたテスは、遠縁にあたるダーバビル家で働くことになるが、そこで人生を大きく狂わされてしまう。やがて新たな土地で出会った青年と恋に落ち、結婚するものの、彼女の過去を知った夫は姿を消してしまい―。
【キーワード】
#19世紀英国 #文芸ロマン #オスカー受賞作
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
ウツ ★★★★★★★★★☆
- ロマン・ポランスキー監督・オスカー3部門を受賞した本作は、いわゆる「美少女映画」というよりも、文芸映画・名作枠に位置づけられる1本。
- 時代や社会に翻弄され続ける1人の少女の人生を描いた物語であり、ロマンチックな雰囲気はあるものの、軽い気持ちで楽しめるタイプではありません…。
- 主人公テスを演じた、当時18歳だったナスターシャ・キンスキーの儚さと、芯の強さを併せ持つ佇まいは圧倒的。
- 170分という長尺ですが、2023年には4Kリマスター版も上映。ナスターシャの美しさ含め、本作が語り継がれる理由は納得。
- ▶︎主要サブスクは配信なし。
→ゲオ宅配で視聴することができます◎
【愛人 ラマン】(1992)

【あらすじ】
1920年代、フランス領インドシナ。貧しいフランス人少女は、サイゴンの寄宿舎へ向かう船旅の途中、中国人資本家の青年と出会う。立場も背景も異なる2人は、やがて密かに逢瀬を重ね、強く求め合っていく。
【キーワード】
#船旅 #植民地時代 #年齢差
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
官能 ★★★★★★★★★☆
- 公開当時は、その内容から良くも悪くも話題をさらい「名前だけは知っている」という人が一気に増えた、90年代を代表する問題作のひとつ。
- 1920年代の仏領インドシナを舞台に、身分も立場も異なる2人が出会い、理屈より先に感情と身体が引き寄せられていく、大人向けの恋愛映画。
- 主人公を演じた当時19歳のジェーン・マーチは、当時としては珍しかったアジア系女優の起用も相まって、ミステリアスな存在感で強烈な印象を残した。
- 彼女の次回作『薔薇の素顔(94)』では、ブルース・ウィリスとの大胆な描写で話題を呼びましたが、こちらはラズベリー賞を受賞するという結果に…。
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【プリティ・ベビー】(1978)

【あらすじ】
1917年のニューオーリンズ。娼館で暮らす12歳の少女ヴァイオレットは、写真家との出会いをきっかけに、大人たちの事情に翻弄されながら成長の岐路に立たされていく。
【キーワード】
#物議 #娼館 #波乱
危うさ ★★★★★★★★☆☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
やるせなさ ★★★★★★★★★☆
- センシティブな題材ではありますが、実際は映像の美しさや華やかさが印象的で、想像ほどしんどさはなく、意外とすっと観られる。
- 20世紀初頭のニューオーリンズを舞台に、特異な環境で育った少女が大人たちの事情に翻弄されながら成長の岐路に立たされていく物語。
- 『青い珊瑚礁』の2年前、当時11歳のブルック・シールズが放つ存在感はすでに完成形で、危うさと無垢さが同居したフランス人形のような美しさ。
- 公開時は内容をめぐって大きな議論を呼んだ。当時の価値観のもとで描かれる、現代では考えられないような描写には驚愕…。
- ▶︎アマプラの課金で視聴することができます◎
【闇のバイブル 聖少女の詩】(1969)

【あらすじ】
厳格な祖母と2人きりで暮らす美少女バレリエ。ある日、村にやって来た旅一座の中に不気味な怪物を見た彼女は、奇妙な悪夢に悩まされるように。それ以来、バレリエの周囲で不思議な出来事が次々と起こりはじめる。(映画.comより)
【キーワード】
#ゴシックホラー #夢と現実の境界 #寓話
危うさ ★★★★★★★★★☆
映像美 ★★★★★★★★★★
幻想性 ★★★★★★★★★☆
- ゴシックロリータ × シュルレアリスムという唯一無二の世界観で、今なお語り継がれるチェコスロバキア発のカルト作。
- ゴスロリファッションの少女たちが登場する幻想的な世界観で、吸血鬼や悪魔、魔女といったモチーフが夢のように連なっていく。
- ただ、ストーリーを分かりやすく追うタイプではなく雰囲気や映像を味わう映画なので、好みは分かれがち…笑。ハマる人はとことんハマる。
- 原作は前衛詩人による小説で、映画も説明を削ぎ落とした詩的な作り。当時は難解扱いされたものの、後年じわじわ再評価された。
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【小さな悪の華】(1970)R15相当

【あらすじ】
寄宿学校に通う少女アンヌとロールは、休暇中に大人たちの目をすり抜けながら、危うい遊びに没頭していく。無邪気さと残酷さが入り混じる行動は、次第に常軌を逸したものへ――。少女の持つ不穏な魅力を、官能と背徳の空気で包み込んだ異色のサスペンス・スリラー。
【キーワード】
#キリスト教 #誘惑 #問題作
危うさ ★★★★★★★★★☆
映像美 ★★★★★★★★☆☆
残酷 ★★★★★★★★★☆
- その反道徳的・倫理的な内容から物議を醸し、自国フランスでは上映禁止に。日本とアメリカでのみ上映となった、紛れもない問題作。
- カトリック系の女学校に通うアンナとロールは、禁じられた世界に惹かれ、次第に常軌を逸した行動へと踏み込んでいく…。
- アン・ペリーによる実際の殺人事件をモチーフにした作品とされており、この事件は後にピーター・ジャクソン監督も『乙女の祈り』として映画化。
- アンナ役の女優さんは「自分のための脚本だと思った」「なぜ批判されるのか分からない」と語っており、その発言自体が本作の異質さを物語ってます…。
- ▶︎U-NEXTの見放題で配信中
【ヴィオレッタ】(2011)R15

【あらすじ】
多忙な写真家の母と離れて暮らすヴィオレッタは、久しぶりに帰ってきた母から写真のモデルになることを頼まれる。母に認められたい一心で引き受けるが、その要求は次第にエスカレートしていき…。
【キーワード】
#実話 #スキャンダラス #母子
危うさ ★★★★★★★★★☆
映像美 ★★★★★★★★★☆
歪み ★★★★★★★★★☆
- 美しいジャケットに反し、近年の少女映画でも屈指の問題作で、監督が「自身が母にされたこと」をそのまま映画化した強烈な1本。
- 写真家の母に認められたい一心でモデルを引き受けた少女が、愛情と支配の区別がつかない関係に少しずつ追い込まれていく…。
- 当時11歳のアナマリア・ヴァルトロメイの存在感が凄まじく、濃いメイクをしてもそれに負けないほどの整った美しさに息を呑む。
- アナマリア曰く、オーディション時にはどんな作品なのか全く知らされていなかったそうで(!)こんな作品だったらなおさら知らせないとマズくない!?…笑
- ▶︎主要サブスクは配信なし。
→ゲオ宅配で視聴することができます◎



