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現在、デジタルリマスター版が上映されているこちらの作品。私は6年ほど前に配信で初めて見ました。当時、自分のなかでハズレの作品が続いていてテンションがかなり下がっておりw Filmarksで4.2という驚異的な点数を誇っている本作ならば、間違いないだろうと(笑)。そしてやはり、評判通りの良作でした!ちなみに2024年10月現在でも4.2とはスゴいです。
作品データ
【製作年度】2000年
【製作国】イギリス
【上映時間】111分
【監督】スティーヴン・ダルドリー
【キャスト】ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ
【鑑賞方法】劇場公開中(デジタルリマスター版)、U-NEXT など
(鑑賞時にご確認ください)
あらすじ
1984年、イングランド北東部の炭鉱町。母を亡くした11歳の少年ビリーは、炭鉱労働者の父の命令でボクシング教室に通わされている。ある日、偶然目にしたバレエ教室のレッスンに興味を抱いた彼は、女の子たちに混じってレッスンに参加するように。バレエの先生ウィルキンソンはビリーにダンサーとしての才能を見いだし、彼女の熱心な指導のもとでビリーはめきめきと上達していくが……。(映画.comより)
年齢制限は?
年齢制限はないので、どなたでもご覧になれます。
レビュー ( 2018・10・11の記事に加筆 )
1、ちょっと想像と違うところもあったが…
ふとしたことでバレエに興味を持った少年が父親の反対を受けながらも、類まれな才能を発揮していくというストーリー。当時ミニシアターでヒットしたのは知っていましたが、正直興味のない題材だったのでずっと敬遠してたんですよね。…だけど、見たらやっぱり面白かった(笑)!
面白かったのですが…ちょっとだけ想像と違っていたことがあったのも事実。もっと、バレエの技術や練習の過程なんかが多く描かれるのかと思いきや、それよりもベースは親子愛なんですね。
まず、ビリーがバレエにハマるきっかけの描写が薄く、気づけばなんとなくバレエ集団に混じっていたみたいな感じだったので、バレエが好きで仕方ないんだなぁという描写がもう少し欲しかったところ。
さらに、バレエの先生がなぜビリーの才能を見出したのかというエピソードも想像以上に少なく…。そのため、他の生徒とビリーのここが違う、というような比較もなく、ビリーの才能に関してはよく分からないのがちょっと残念でした。
監督のスティーヴン・ダルドリーは、以降アカデミー関連作を連発!
『リトル・ダンサー』以降『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』など、数々の名作を生み出しました。
2、…でも、徐々に面白くなってきた!
しかしそれ抜きでも、父親やバレエの先生、親友とのドラマはとても面白く感動的でした。やっぱり、バレエの上達の過程云々というよりはバレエを通しての親子の関係性の変化というのがこの作品が最も言いたかったことなんだろうなと。
ただ、ビリーの兄のキャラがあまりに…という感じで共感できなかったんですよね笑。目上の人や父親に対するものの言い方を見ても、母親が亡くなったとはいえここまでになるのかなぁというレベル…。ラスト、ビリーと別れるときは『寂しい』とは言っていたけれど、兄の心情の変化がもう少し欲しかったです。
父親の心変わりにしても、もう少しエピソードが欲しい気もしましたが…。でも、変わってからは一気にいいお父さんになり、信念を曲げてまでビリーのために働きに出て、オーディション中もめっちゃソワソワしてるところも良かった(笑)。家族みんなでビリーの合否を待ってるシーンも可愛かったですね☆
しかし、労働組合のストってこんなに壮絶なんですね…!?裏切るだのなんだの、兄の狂気ぶりが怖かったですが(・ω・)こういった労働階級のこともちょっと驚きながら見てました。
3、主人公を取り巻く、素晴らしいキャラクターたち
ビリーがバレエ学校の試験に受かったときは『あの』お父さんがとっても嬉しそうに走ってて喜びが伝わって、とにかく泣けました…。
おばあちゃんもかわいくて良かった(;ω;)ちょっとボケてはいたけれど(笑)いつもビリーのことを思っていて、別れるときにギューッと抱きしめ合ったのはやっぱり泣きました。
ビリーの親友が実は同性愛者だったというのもなかなかリアルでしたが、これに関してはとっても微笑ましくて、ビリーが別れ際にほっぺにチュッてしたのも可愛かったです☆
バレエの先生もレッスン中はタバコなんかふかしてたけど、実はいい人だったし(笑)。
そして数年後、ビリーがどんなダンサーになったのかは、あのラストカットですべてが分かるってのも良い!あれ以上の描写はもはや必要ないです!見守るお父さんの表情がめちゃくちゃ良かった…。
でもこれでやっぱり!Filmarksで4点以上のヒューマンドラマはハズさないということがほぼ確定しましたね笑。歌やダンスって元々好きな人も多いので、本作は特に評価も高いんでしょうね。老若男女問わず、万人受けする名作です!
4、主演俳優は、ダンサーの家系だった!
なんと、主人公ビリーを演じたジェイミー・ベルの母、祖母、叔母、姉妹はダンサーだそうで、その影響で彼自身も6歳からバレエを習っていたんだとか。本作のオーディションで2000人の中から選ばれたというのも、納得ですね!(wikiより)
プライベートでは、2012年にMVの共演から交際に発展したエヴァン・レイチェル・ウッドと結婚!エヴァンと言えばやはりマリリン・マンソンの元カノのイメージが強いのですが…。しかし第一子を儲けるも離婚し、ルーニー・マーラの妹で女優のケイト・マーラと再婚したよう。こちらは『ファンタスティック・フォー』での共演がきっかけだそう。
しかしジェイミー・ベルってその後も映画にちょこちょこ出てはいるのですが、『リトル・ダンサー』で爆発的には売れなかったんですね…?最新作は『異人たち』のようですが、わりと脇役が多いイメージです。
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